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ミステリの祭典

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Les sept minutes
G.7

作家 ジョルジュ・シムノン
出版日2005年12月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2021/07/12 23:31登録)
収録された『十三の謎』のG.7刑事もの中編3編は、雑誌「探偵俱楽部」にそれぞれ『消失三人女』『将軍暁に死す』『マリー・ガラント号の謎』の邦題で掲載されたことがあるそうです。この中編集タイトルは2編目 "La nuit de sept minutes"(7分間の夜)から採られています。なお、この作品で元将軍が死んだのは実際には午前2時ごろですけど。
このシリーズですから、当然本格派を期待していて、実際、島で次々に失踪する女たち、警察に監視された密室状況、放置された老朽船の不可解な出航と船から発見された身元不明死体、というようになかなか魅力的な謎を提示してくれてはいるのですが、実はそれ以外の点に驚かされました。2編目は、G.7が警察を退職するきっかけとなった事件であり、3編目は私立探偵としての最初の事件という大きな流れを持っているのです。
2編目のトリックは、初期メグレものにも似た発想の作品がありましたねえ。

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