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ミステリの祭典

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鍵のかかった部屋
ニューヨーク三部作

作家 ポール・オースター
出版日1989年09月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 斎藤警部
(2021/06/29 16:44登録)
スーツケースいっぱいの原稿を遺したまま失踪した、昔の親友。。。。その原稿を出版社に持ち込むか否かは、彼の妻の言伝で、批評家である主人公の判断に委ねられた。 やがてその小説が予想以上の売れ行きを見せ、主人公と親友の妻、幼子が一緒に暮らし始めた頃、既にこの世に存在しないと思われた親友から、主人公に一通の手紙が届いた。。 この後一気に繰り広げられる、冷ややかなスリルに満ちた、大いにサスペンスフル且つカラフルにして病理的なストーリー運びは、、書かずにおきましょう。 「ミステリの雰囲気と私立探偵小説の形を借りた非ミステリ小説」らしい終結部では、とことんこじらせてしまったヤバい人達が最後の心理的ひと暴れを決めてくれます。 1986年米国産。 世に言われる様な文学的感興は、私の嗜好では然程ありませんでしたが、それよりも独特の強いサスペンス感を美点とし、この点数です。 いちおう言っときますが密室殺人とかは出て来ません。

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