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ミステリの祭典

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愛しのわが家
ジェニー・ケイン

作家 ナンシー・ピカード
出版日1993年04月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2021/06/19 09:06登録)
ジェニー・ケインのシリーズ第5作は、彼女が所長を務める市民財団の人事についての問題も出てきます。彼女の補佐役デレクが遅刻常習犯で、残念ながらクビにせざるを得なくなるのです。2人、さらに秘書のフェイにとってもつらい決断なのですが、クビが決まってからのデレクの態度が、中心となる事件に密接に関わってきます。
精神を病んだ人たちのリクリエーション・ホール建設計画を持ち込まれたものの、改装予定の建物で、その近所に住む男が殺されるという事件です。死体はばらばらにされていたとあっさり書かれているのですが、具体的にどうなっていたのかは明確にされていません。そんな残虐なことをした理由は、精神病者の仕業に見せかけたとも考えられますが、作中では一切触れられていません。また第2の殺人では、殺人方法が明確に示されないままです。
その他にも論理的には不満もいくつかありますが、全体的には楽しめました。

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