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ミステリの祭典

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狂乱家族日記 参さつめ
狂乱家族日記シリーズ

作家 日日日
出版日2005年09月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 メルカトル
(2021/05/12 22:55登録)
「素敵に顔面破壊しますぅ!」対策一課行動部副隊長であり、凰火の“恋人”でもある死神三番さんが帰国!出張中に、凰火があんな幼児体系ネコミミ娘と「結婚」したとは夢にも思わない戦闘狂の死神と、「夫=己の所有物」と公言して憚らない人外・凶華が出会えば、これが血を見ずにすむ訳もなく―。凰火をめぐる三角関係?はヒートアップ!乱崎家の絆は!?なごやか家族作戦の行方は!?馬鹿馬鹿しくも温かい愛と絆と狂乱の物語。怒涛の新展開突入。
『BOOK』データベースより。

前二作は乱崎家の家族の絆を描いており、勿論その中心には母親で猫耳少女の凶華が中心にいたのは確かですが、本作では完全に主役に躍り出ています。凶華の過去が明らかになり、それと共に凰火と幼馴染みだった死神三番との思い出も語られ、夫婦の知られざる一面を知ることになります。ただ、その分他の家族の出番が少なく、ほのぼのとした家族の絆が描かれることはありません。それとスピード感が有りすぎてついて行くのが精一杯な感じで、その二点が今回は不満でした。

ぶっ飛んだ狂乱ぶりは相変わらずですが、これまでとはやや毛色が違い、個人的にはその方向転換があまり好きになれませんでしたね。まあ収穫としては凶華の視点で物語が進行する場面もかなりあり、三作目で初めて彼女の内面が描かれた点ですかね。たまには主人公目線もアリだとは思いますが、今後軌道修正していくことを願っています。

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