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ミステリの祭典

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秘密の多いコーヒー豆
コクと深みの名推理

作家 クレオ・コイル
出版日2008年11月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 nukkam
(2021/05/03 14:49登録)
(ネタバレなしです) 2007年発表の「コクと深みの名推理」シリーズ第5作のコージー派ミステリーですがやはりコージー派らしく推理要素は薄く、場当たり的な事件解決は物足りません。今回は本物のコーヒーと遜色ない味わいのカフェインレスコーヒーとそれを巡る秘密めいたビジネスが物語の中核です(本書に登場するカフェインを含まないコーヒーの木は架空の話ですけど)。そこに相変わらずの複雑な家族ドラマが絡みます。女性にだらしないくせにクレアとクィン警部補の関係には神経を尖らすマテオは個人的に好きになれませんが、クレアの根掘り葉掘りの質問責めにうんざりするのも何となく共感します(笑)。日常生活よりもビジネスにフォーカスしているプロットなのでコージー派にしてはやや硬い印象を受けました。

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