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ミステリの祭典

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ホック氏・香港島の挑戦
サミュエル・ホックシリーズ

作家 加納一朗
出版日1988年12月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2021/05/01 08:33登録)
(ネタバレなしです) 1988年発表のサミュエル・ホックシリーズ第3作でシリーズ最終作です(正確には2018年にシリーズ短編が1作出版されてますが)。前作の「ホック氏・紫禁城の対決」(1988年)の後日談にあたりますが前作を読んでいなくても十分に楽しめます。本書では本格派推理小説の要素は全くなく、純然たる冒険スリラーと分類してよいのではと思います。本格派好きの私としてはそこが個人的に残念なのと、ホックを助ける張警補の無双ぶりは頼もしい限りですがあまりにも活躍が目立ってホックの存在感が準主役級に降格してしまったように思えます。エピローグではついにホックの正体について(シリーズ第1作の「ホック氏の異郷の冒険」(1983年)からみえみえではありますけど)言及されます(証拠はないと予防線張ってますが)。

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