home

ミステリの祭典

login
紀ノ国殺人迷路
尾高一幸シリーズ

作家 草野唯雄
出版日1995年07月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2021/03/24 21:19登録)
(ネタバレなしです) 草野唯雄(そうのただお)(1915-2008?)のおそらく最後の作品と思われる、1995年発表の尾高一幸シリーズ第12作の本格派推理小説です。非常にシンプルな謎解きで、犬を轢き殺してしまったという運転者の証言と人を轢き殺したという目撃者の証言が真っ向対立です。どちらかを真とすればもう一方が犯人であろうことは明々白々で、意外性を生み出しようがありません。推理要素も少なく、捜査による証拠・証言探しが主体となっています。読みやすい作品ですし、トラベルミステリー要素もありますが読み終えた後に記憶に残るとしたら尾高の激怒シーンが珍しいことぐらいでしょう。

1レコード表示中です 書評