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ミステリの祭典

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六人の嘘つきな大学生

作家 浅倉秋成
出版日2021年03月
平均点7.52点
書評数21人

No.1 9点 sophia
(2021/06/30 23:45登録)
人や社会の表と裏、善と悪の二面性にスポットを当てた青春就活ミステリー。ミステリーを読み慣れている人なら第一部終盤に用意されている反転は何となく読めるのではないでしょうか。そして「まだページが半分ぐらい残ってるけど、第二部で何を描くんだろう」などと思うわけですが、第二部でも構図はさらに二転三転していくのです。第一部は過去、第二部は現在という構成ですが、第一部の随所に現在からの振り返りを挿入することが第一部の補完となり、第二部へ向けての伏線にもなっているという実にテクニカルな作品です。8点か9点か迷いましたが、「教室が、ひとりになるまで」を超えなおかつ今回は著者得意のSF要素を使わずにこれだけの物を読ませてくれましたので9点といたします。

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