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ミステリの祭典

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やみつきチョコレートはアーモンドの香り

作家 キャシー・アーロン
出版日2020年10月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 nukkam
(2021/03/02 20:54登録)
(ネタバレなしです) 米国のキャシー・アーロンが2014年に発表したデビュー作となるコージー派ミステリーで、1つの建物をチョコレート・ショップと書店でシェアしているミシェル・セラーノとエリカ・ラッセルの親友同士が、ミシェルのチョコレートを食べて死亡する事件の解決に取り組むプロットです。コージー派におけるコンビ探偵というとシャーロット・マクラウドのケリング夫妻やジル・ジャーチルのブルースター兄妹ぐらいしか私は知らないのですが、2人が互いを評するところによればミシェルは意思が強く、エリカは頭がいいとなっています。ただ本書におけるミシェルは涙ぐむシーンが結構あって、事件の悪影響がいかに深刻だったかがよく伝わっています。ミシェルの1人称形式にしたのでやむを得ないのですがエリカの出番は控えめに感じました。あまり探偵らしい活躍を披露することもなく、推理によらない解決になってしまったし真相自体も魅力あるものとは言えずで本格派推理小説好きの読者には受けにくいと思います。

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