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ミステリの祭典

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マーダーハウス

作家 五十嵐貴久
出版日2019年03月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 HORNET
(2021/02/23 19:04登録)
 鎌倉にある瀟洒な洋館風のシェアハウスに、新潟から出てきた新女子大生が入居することになった。奥まった丘にある不便さを除けば、きれいなつくりや設備、広い自室などで月4万5千円の家賃は破格。入居者も美男美女ぞろいで、まるで某テレビ番組のよう。ただ、現実はテレビのように美しいことばかりではなく、ちょっとした入居者同士の確執や事故で、一人、二人と人がいなくなっていく。
 作品登録の際に、ジャンル何にするのか迷った。正しかったか自信ない。一応フーダニットの体だが、真犯人に結び付く情報提供が事前にあるわけでもなく「最後に一気に真相明かし」というスタイルなので。
 「事故」と処理される住人の死など、コトは起こっているのだが、作品上は普通に共同生活が送られている体でずっと話が進んでいくので「ミステリ」を前面に出すのはラストだけだった。退屈はしなかったが、盛り上がりもしなかった。

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