home

ミステリの祭典

login
憎しみの絆
ジェリ・ハワード

作家 ジャネット・ドーソン
出版日1996年03月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2021/02/23 00:29登録)
登場人物表にはなんと38人もの人物が挙げられていますし、読み終えるのにずいぶん日数がかかってしまったのですが、それでも混乱することもなく、内容はすっきりと頭に入ってきました。さすがに、名前を覚えきれないところはありましたが、登場人物表を見れば、ああそうかとすぐ納得できます。その意味では、人物の描き分けがしっかりできた作品です。
「早送り」「巻き戻し」「再生」と3つの章に分けられていますが、別に音楽やビデオと関係のある内容ではありません。普通に時間の流れに沿った書き方でもよかったとも思えますが、殺された男を冒頭で印象づけるという点では、一応効果はあるでしょうか。
かなり長い作品で、多数の容疑者が浮かんできますが、事件の状況から考えると最も怪しいのはこの人ではないかと早くから思っていたのです。実際真相はやはりそうでした。しかしそれが特に不満というタイプの作品でもありません。

1レコード表示中です 書評