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ミステリの祭典

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ママに捧げる犯罪
アルフレッド・ヒッチコック編

作家 ヘンリー・スレッサー
出版日1964年01月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点 蟷螂の斧
(2023/01/15 15:46登録)
TV「ヒッチコック劇場」で放送された第2弾の短篇集。相性抜群でした(笑)
①母なればこそ 8点 7年前養子に出した娘を取り戻そうとする母親。本心はお金が欲しいだけ。ガラの悪い弁護士が現れ誘拐を勧めるのだが・・・罠
②隣りの独房の男 9点 事業家の男はスピード違反と贈賄未遂で留置所に。町で女性殺害事件が起きた。つなぎを着た犯人が逮捕され隣の独房に入ってきた。住民のリンチが始まるのを知り、犯人は男と服を交換しようと企む・・・最後に笑うのは
③褒美は美女 7点 エリオットは恋人イーニッドとのデートがままならない。原因は彼女には59歳のハーディーンという男がいたからだ。年寄りで背の低いハーディーンはエリオットに素手での決闘を申し出た・・・策略
④女の力 9点 妻は病気で嫉妬深く、人を顎で使うような人物。新しく雇った家政婦は若くて美人だった。やがて定石通り、夫は家政婦と組んで妻殺しを計画。しかし、妻は彼女を解雇し、年寄りの太った家政婦を雇ってしまう・・・夫の策略は
⑤アミオン神父の大穴 6点 貧しい教会の神父は魔がさして競馬に500ドルをかけてしまった。後悔し、掛け馬が1位にならないよう祈るが・・・ジレンマ
⑥料理人の問題 6点 新進作家のもとへ25年前に出て行った妻が現れた。パーティの客には料理人と紹介するが・・・料理人の需要
⑦夜が淋しいの 6点 夫が友人と起業し帰りが遅い。妻は暇つぶしに外に泥棒がいるようだと警察に電話すると警官がやってきて・・・「おどろいたな」
⑧制服は誰にも似合う 7点 銀行強盗の目撃者を殺すため、貸衣装屋から警官の制服を借りた・・・誰も気が付かない
⑨父帰る 9点 20年ぶりに出所。隠しておいたトランクを掘り出したあとバーに寄った。金髪女性が近づき酒を飲む。気が付くとトランクがない。妻の住む家を訪ねるが・・・妻と娘のコントラスト
⑩帽子から出た殺人 8点 カンニングをした学生が謝るため教授の家を訪ねた。教授が真新しい帽子(女性用)をゴミ箱に捨てるのを目撃。これは奥さんを殺害したのかもと警察に・・・生物学の教授
⑪豪華な新婚旅行 6点 離婚手当を毎月支払っている。元妻と結婚するから一括金をくれという男が現れた。喜んで渡した・・・新婚旅行代まで上乗せ
⑫良薬は口に苦し 6点 強盗犯は警官を射殺した。自身も足を撃たれ痛み止めの薬を処方してもらった。薬屋の男が後をつけてきたので射殺してしまう・・・お知らせ
⑬最後の遺品 6点 葬儀屋は自動車事故で亡くなったという遺体に銃痕を発見。依頼人に多額の金を要求するとOK。葬儀が終わったところ葬儀費しか支払わない・・・埋葬方法
⑭水よりも濃し 8点 息子の無罪を叫ぶ父親。弁護人は凶器のナイフに血液が付着しているかの新しい実験を行うと提案・・・父親の行動
⑮老嬢の初恋 6点 精神分析医に勤める35歳の女性。初めての恋の相手はならずものだった。患者の情報を盗んで強請に・・・妄想狂
⑯魔の指サミー 8点 最新型の金庫と金庫破りとの公開対決。金庫の中には5万ドルの賞金。時間内に金庫は開けられるのか・・・商売替え

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