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ミステリの祭典

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シカゴ探偵物語―悪徳の街1933
私立探偵ネイト・ヘラー

作家 マックス・アラン・コリンズ
出版日1988年10月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点
(2022/07/05 20:41登録)
マックス・アラン・コリンズは映画ノベライズ等も含めると100冊を軽く超える作品を書いている人ですが、それでいて本作のような歴史的事実を踏まえた大作もあるのですから、驚きです。まあ史実に基づいたと言えば、Disaster(大惨事)シリーズもそうらしいですし、既存の設定を利用した小説が得意な作家のようです。
主人公ネイト・ヘラーが警察官をやめて私立探偵になるきっかけになった、フランク・ニッティ(アル・カポネの後継者)が警察官に撃たれて重傷を負う事件から始まり、どこまでが史実なんだろうという興味があります。Wikiでも実際にニッティが重傷を負った件は確認できます。エリオット・ネスはネイトの友人として登場しますし、その他にも実在の人物が何人も出てきます。若き日のレーガンについては、この人である必要性を感じませんでしたが。虚構部分の真相は、リアルな設定でこの手を使ったのには感心しました。

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