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ミステリの祭典

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湖の男
エーレンデュル捜査官

作家 アーナルデュル・インドリダソン
出版日2017年09月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 makomako
(2021/02/06 19:56登録)
アイスランドの小説は初めて読みました。名前になじみがなく、男か女かわからない。親子兄弟なのに全然違う名前なのはどうして?地名もやたら長くてとても覚えられないなど初めはかなり戸惑いましたが、しばらくすれば慣れてそれほど読みにくくはありませんでした。
以前にスウェーデンの小説を読んだときも感じたのですが、北欧の人たちは親子関係が薄いのでしょうかイタリアのような家族主体といった感じが全くありません。
気候が寒くて暗い冬が長いせいか、全体に重苦しい雰囲気です。登場人物たちもすべからく暗い雰囲気をまとっています。
お話は初めはどうもしっくりこないのですが、中盤からはがぜん面白くなります。犯人探しといった感じは少なく、冒険小説的でもありませんが、翻訳がよいせいもあり興味深く読むことができました。
ただやっぱり全体として暗い感じは否めず、人物がみなあまり快活でなく運もよくない。
メインストーリに関係ないところも暗いのです。この辺りをもっと明るくしたらもっと楽しく読めそうですが。

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