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ミステリの祭典

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トラブルメイカー
デイヴィッド・ブランドステッター

作家 ジョゼフ・ハンセン
出版日1980年05月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2021/01/30 22:39登録)
このブランドステッター・シリーズ第3作では、彼が保険調査員であることが事件の捜査になかなか有効になっています。事件そのものには、最初の被害者を始めとして同性愛者がかなり登場し、ブランドステッターにとってはなじみの世界です。被害者と書きましたが、容疑者はすぐ逮捕されたものの、自殺の可能性もないとまでは断言できず、また保険金受取人が犯人という可能性も全く無視はできないということで、ブランドステッターは事件担当の日系警部補とも協力して、調査を進めることになります。最後には彼は空手の心得もあるという意外な一面も見せてくれました。
登場人物数が多く、少々混乱してきますし、真犯人もその大人数の中に埋もれてしまっていて登場時に印象が薄く、最後の意外性があまり決まっていないように思えます。また、本作は翻訳のせいもあるかもしれませんが、情景描写の細かさが少々うるさい気もしました。

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