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ミステリの祭典

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東海道五十三次殺人事件 歴史探偵・月村弘平の事件簿
歴史研究家・月村弘平

作家 風野真知雄
出版日2012年12月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 makomako
(2021/01/23 08:04登録)
歴史を専門とする探偵と恋人の捜査一課の女性が活躍する、猟奇でしかも歴史に関連したような連続殺人のお話です。こういった設定は私にはとても興味がわき期待して読んでみました。
なるほど事件は歴史、ことに浮世絵などが関連しており、犯人もトリックもとてもユニークなものでした。犯人と思われる人が見つかり解決と思いきや全く違う方向に転換、さらに真犯人がわかってからもさらに話は転換。本格物とすれば最高の展開なのです。
それならこんな低い評価ではないと思うのですが、はっきり言って私はこのお話ではあまり楽しめなかったのです。
犯人は確かに以外なのです。ところがその登場が話が大分過ぎたあたりで全然関係ないところからひょっこり現れます。伏線のようなものはほとんどなく意外というよりインチキの感じがします。探偵とその恋人も設定はとても良いのです。でも描写があまりにさらりとしており愛着がわきにくい。もうちょっとかわいく書かれていたら好きになりそうなのに。作者は歴史小説などを書いておられたとのことですので文章がたどたどしいわけではないのですが、上手とはいいがたく趣が少ない。
筋立ては良いのですからもっと素晴らしい本格になったと思うのです。残念です。

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