| 深大寺殺人事件 私立探偵・毛呂周平  | 
  
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| 作家 | 西東登 | 
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| 出版日 | 1977年05月 | 
| 平均点 | 6.00点 | 
| 書評数 | 1人 | 
| No.1 | 6点 | 人並由真 | |
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      (2021/01/22 07:12登録) (ネタバレなし) 警視庁四課のベテラン刑事・毛呂周平は、若手の同僚を救うため、暴力団・城東組の幹部・前島一成をやむなく射殺した。だがその報復で、城東組の組長・沼田友蔵は政財界とのコネを使って、四課に圧力をかけてきた。閑職にまわされかけた毛呂は、憤怒のなかで警視庁を退職。その直後、愛妻の事故死にも遭遇するという逆境のはて、小さな私立探偵事務所の一員となる。やがて一年が経ち、仕事に倦怠を感じ始めた毛呂は、若妻・牧口小夜子の依頼でその夫の浮気調査を担当するが。 広済堂のブルーブックス版で読了。たぶん他に書籍はないと思う? しかし物語が小気味よく二転三転するのはいいのだが、目次の各章の見出し・裏表紙のあらすじ、それに(中略)と、それぞれが多かれ少なかれ、かなり後の展開までネタバレしているという、困った一冊。 まあそれがなくても、事件のどんでん返しの大枠もおおむね予想がついてしまう。 ただし最後の方で待っていたように明かされる、妙なところに張ってあった伏線はなかなかユカイであった。ラストもちょっと印象的で、2時間ちょっとで読める昭和のB級(C級かな)ミステリとしては、けっこう愛おしい。評点は0、5点オマケ。  | 
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