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ミステリの祭典

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水鏡推理II インパクトファクター
水鏡推理シリーズ

作家 松岡圭祐
出版日2016年02月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 バード
(2021/01/13 22:04登録)
『水鏡推理』の続編。STAP細胞問題がモデルの事件を題材に、アカデミック界の身内で閉じている評価方法が抱える問題に切り込むストーリーである。

本作であるが、敵役の科学者達があれだけのリスクを負っても守った秘密に期待していただけに、ラストは完全に肩透かし。中盤までのストーリーは7点(前作は6点)だったが、結局一点減点。それでも、下記の点が良く、総合的には前作以上に面白かったが。

余談だが本作の題材は、自分と無関係ではないので耳の痛い箇所もちらほら・・・。論文・学会の扱い、査読のシステム、インパクトファクターあたりのネタって、やっぱ世間の認知度は低いのね。

<前作からの加点ポイント>
1 前作よりも科学者側の言い分がはっきりと書かれており、その対比から水鏡の行動理念がより際立っていた。
2 前作の構成は小ネタ集的で、悪く言うとまとまりがなかった。しかし、今回は芯に大きな問題が一つあり、筋が分かりやすかった。

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