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ミステリの祭典

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名探偵登場 日本篇
新保博久

作家 事典・ガイド
出版日1995年08月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 メルカトル
(2020/12/24 22:52登録)
日本のミステリは一八八九年に始まった。明智小五郎の名前の由来とは。三毛猫ホームズは一作限りの設定だった…岡本綺堂、野村胡堂から江戸川乱歩、松本清張と続き、赤川次郎、高村薫に及ぶ探偵小説にまつわる意外な事実を、主人公別に説き明かした名探偵クロニクル。すぐに役立つ読書案内と、詳細な著者紹介を付す。
『BOOK』データベースより。

大正、昭和、平成の世に活躍した73人の名探偵名鑑。岡本綺堂の三河町の半七から高村薫の合田刑事に至るまで、各探偵、刑事達の人となりや解決した事件などを膨大な知識と情報量で紹介しています。又、名探偵を創造した作者に関する裏話なども披露されています。ただ新本格からは法月綸太郎のみが選ばれており、新保教授が新本格に傾倒してると疑われるのが嫌だった為なのか、私としてはせめて島田潔くらいは入っていて欲しかったところです。探偵に関するエピソードがあまりなかったせいと思いたいですね。

名探偵に纏わる知られざる情報として面白かったのは

・銭形平次はアルセーヌ・ルパンを善人にしたものだった
・神津恭介の名は先行する金田一耕助、加賀美啓介のイニシャルがK・Kだったから名付けられた
・伊集院大介のモデルはさだまさし
・竹本健治は囲碁ばかりしていて大学五年間で単位を一つも取れなかった
・法月綸太郎は法水麟太郎のもじりではない

などです。

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