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ミステリの祭典

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月のケーキ

作家 ジョーン・エイキン
出版日2020年04月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 まだ中学生(仮)
(2020/10/18 16:06登録)
丘に体を巻きつけているおとなしいドラゴンを観光の目玉にしていた町に騎士が現れ、電光剣でドラゴンの首をはねてしまい、困った町民がドラゴンの卵から赤ちゃんをかえして代わりにしようとする話がひとつ。
他に、家を燃やしてしまったが、時計の針を戻すことができる月のケーキを作らないかと持ち掛けられて迷う少年の話や、崖の上に立つヤシの木に、大霜がおりるというのでいろんな服を着せて布でくくったら、踊って逃げ出した話。「死んでしまった人にさようならを言える」方法を巡る話もある。
どれも読者をあっと言わせるファンタスティックな作品。ナンセンスなものもあり、しんみりと心に染みるものもあり、どれも魅力的だが、いかにも現代風のひねりが効かせてあるところが嬉しい。

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