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ミステリの祭典

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本能寺の敵

作家 加部鈴子
出版日2020年04月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 まだ中学生(仮)
(2020/10/07 20:49登録)
物語の舞台は織田信長が天下統一目前の戦国時代。主人公の涼音は孤児となり、忍びとして育てられた少女。信長の家臣明智光秀の屋敷に女中として仕えていた。光秀や家族に心惹かれていくが、かつての仲間、風斗が忍び込む。徳川家康に仕える風斗は味方なのか、敵なのか。やがて物語は歴史上有名ながら謎の多い本能寺の変へと動き出していく。
動乱の時代に情報収集として忍びの存在が欠かせなかっただろうと、忍者研究者の山田雄司さんが解説で述べている。優秀な忍びほど名は残さなかったそうだ。もしかすると涼音や風斗のような忍びが本能寺の変に関わっていたかもしれない。歴史を動かしていたのは戦国武将ではなく、彼らのような存在だったのか興味深く読めた。

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