黙示 萩尾警部補シリーズ3 |
---|
作家 | 今野敏 |
---|---|
出版日 | 2020年06月 |
平均点 | 5.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 5点 | HORNET | |
(2020/10/04 12:27登録) 古物収集家の家から、ある指輪が盗まれたという。持ち主の館脇友久は、その指輪を手に入れるのに4億を使った。しかし、指輪は鉄と真鍮でできたものとのことで、なぜそんなに価値があるのかと萩尾警部補は疑問に思う。すると館脇は、それは考古学界で伝説の「ソロモンの指輪」だからだ、と答えた。 何かを隠しているような館脇。途中から捜査に加わった捜査一課からの横槍。事態が混迷を深める中、萩尾と、コンビの秋穂の、盗犯刑事としての嗅覚が働く。 このシリーズの面白さは、萩尾の三課刑事としてのプロフェッショナルぶりにあるのだが、本作はなんとなくその魅力が薄かった。同じところをずーっとめぐっているような展開で、物語に深まりがなく、短編でよかったのではないかと感じた。 |