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ミステリの祭典

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闇鏡

作家 堀川アサコ
出版日2006年11月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 猫サーカス
(2020/09/16 18:30登録)
室町時代の京を舞台にした異色長編ミステリ。京随一の遊女が殺されるという事件が起きた。しかも、その陰惨な現場には、半月前に死んだはずの女がいたという。事件の調査にあたった検非違使・龍雪の前に、いくつもの謎が現れる。凶兆を示す都の空の異変にはじまり、傀儡目、陰陽士、白拍子といった面々が登場するなど、この時代におけるあやしく恐ろしく、いわくありげな世界がこれでもかと展開していく。同時に、女たちの情念の行方も見逃せない。さらに、登場する人物たちが個性的で、その描き方にどことなくユーモアが感じられるため、単なるおどろおどろしい怪異譚に終わっていない。

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