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ミステリの祭典

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時間封鎖

作家 ロバート・チャールズ・ウィルスン
出版日2008年10月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 糸色女少
(2020/09/03 20:10登録)
21世紀のある夜、夜空からすべての星々と月が消える。昇ってきた太陽は、熱と光を供給するだけの偽物だった。どうやら地球は黒いシールドみたいなもので、すっぽり包まれているらしい。しかも時間の流れる速度は、外の宇宙の一億分の一にまで低下していた。
人類存続の道は、地球脱出しかない。移住先は火星。一億倍の時間差を利用して、壮大な環境改造計画をはじめる。設定だけだとガチガチのハードSFを想像しそうだが、語りは「ぼく」の一人称。幼なじみの女性との淡いロマンスも交え、意外なほど読みやすい。一部の謎は続巻に積み残されるため、ラストは不満が残る。

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