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ミステリの祭典

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2010年代SF傑作選1
大森望 伴名練編

作家 アンソロジー(国内編集者)
出版日2020年02月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 糸色女少
(2020/06/28 12:15登録)
仁木稔「ミーチャ・ベリャーフの子狐たち」は、遺伝子操作で作られた人工生命体と人間の間の交配/奉仕関係、さらには虐待といった問題を、社会的価値観はどのように変容するのかという視点を交えて描く。神林長平「鮮やかな賭け」は民話風のはじまりが次第に壮大な宇宙SFへ、そしてより遠大な存在のあり方と自由意志の探求へと展開していく。かと思えば田中啓文「怪獣惑星キンゴジ」は怪獣ランドで発生した人気怪獣殺害事件をめぐる悪乗りミステリと、バラエティー豊か。

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