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ミステリの祭典

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トップラン 第3話 身代金ローン

作家 清涼院流水
出版日2000年08月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 メルカトル
(2020/06/25 22:47登録)
謎の人物から誘拐予告電話がかかってきた。標的は音羽恋子の姉・銀子。相手が要求する身代金は3億7529万9500円。しかも支払いはローンで!?無気味な電話を恋子は逆に利用し、「よろず鑑定師」貴船天使を罠へと誘い出す秘策を練る。恋子の奇襲は成功するものの、敵にも予想外の切り札が…。緊迫する書き下ろし文庫シリーズ第3話。
『BOOK』データベースより。

前作から1ミリも話が進んでいない、これでは評価のしようがありません。前回誘拐されたと書きましたが、誘拐予告電話の間違いでした。しかし、それもまるで想定の範囲内の様な恋子の落ち着きぶりはどうしたことでしょうか。誰が何の為にという謎が何だかおざなりにされているような気がしてなりません。2000年当時の時事ネタとか、カラオケで誰がどんな曲を歌ったとか、どうでもいいです。本当にストーリーが前進したとするなら、ラストだけです。正直中身のない空虚な小説を読まされた感が半端ないです。

清涼院流水は『コズミック』で燃え尽きてしまったのでしょうかね。残りの作品は燃え滓だけ。大体、この作品を分冊にした意味が分かりません。せめて上下巻程度にすれば、もう少し濃密な内容になっていたのではないかと思います。相変わらず水増し感が大いに感じられ、第6話まで一気に読むつもりでしたが、飽きました。なので、一旦インターバルを置きたいと思います。

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