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ミステリの祭典

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ドリームダスト・モンスターズ 白い河、夜の船
山江壱&石川晶水

作家 櫛木理宇
出版日2014年12月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 人並由真
(2020/06/13 20:11登録)
(ネタバレなし)
 シリーズ第二弾。幻冬舎文庫から2014年12月に文庫オリジナルで刊行。
 全四話収録。

 表紙(ジャケットイラスト)の描き手が交代したけれど、個人的にはこっちの方が一冊めよりも好みかも。
 中身の方は良くも悪くもシリーズ各編の定型を早々に固めちゃった感じで、無難さが過ぎる一方、安定感はある。

 とはいえ事件の方はエピソードによってはかなり陰惨で、高校生の主人公コンビ(おばあちゃんを加えてトリオ)が作中の現実でこういう事態に向かいあってるのかと思いを馳せると、かなりフクザツ。
 そうはいってもリアルは小説のなかでもそして現実でも時に過酷なのは事実なんだから、おじさん読者としては見守るしかない。いまのところ主人公たちは真っ当な道を歩み続けているし。

 シリーズが2015年刊行の第三巻で中断しているみたいだから、未読の分があと一冊しかない。これを読んでしまっていいのか、その辺もまたフクザツ。

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