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ミステリの祭典

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ロビンソンの家

作家 打海文三
出版日2004年02月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 レッドキング
(2020/06/10 06:11登録)
17歳の若者が、幼少期に自分を捨て自殺した母親を追想する青春ロマンにして、母親:「順子さん」の謎を巡るホワットダニットミステリ。かつて、若者の祖母が己の夢を満たすために建てた不思議の家「ロビンソン」。そこで出会った脱俗的な叔父と従姉との奇妙なひと夏の甘い生活。そして、一年後に明らかになる「事件」の真相。
羨ましいぐらいに脱俗的なのは良いが、登場人物全員の話す言葉の悉くが「詩的」「哲学的」かつ「ロジカル」で、ここまで会話レベルの抽象性を首尾一貫させてしまうと、小説的リアリティが犠牲を被らざるを得ない。

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