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ミステリの祭典

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津軽路に死の雪が舞う

作家 青柳友子
出版日1984年09月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 虫暮部
(2020/06/04 11:50登録)
 情炎ミステリー、と謳われている。ボクシング、性風俗産業、イタコ、の三題噺と言った趣で、更に旅情あり男たちの三角関係ありとなかなか読ませる。ミヤちゃんのキャラクターは美味しいね。
 ところが後半は雲行きが怪しい。徐々に明らかになる、主人公の人生の裏側で起きていた諸々は色々強引で、腑に落ちるとは言えなかった。
 総じて古いタイプの劇画(池上遼一とか)みたいな印象。前半は良い意味で、後半は悪い意味で。因みに、題名は内容に全然合っていない。

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