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ミステリの祭典

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レディーズ・メイドは見逃さない
ジェイン・プレスコットシリーズ

作家 マライア・フレデリクス
出版日2019年10月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2020/05/27 20:24登録)
(ネタバレなしです) ヤングアダルト向け小説を書いていた米国のマライア・フレデリクスが2018年に初の大人向けミステリーとして発表したのがジェイン・プレスコットシリーズ第1作の本書です。日本にはコージー派ミステリーとして紹介されていますが、作中時代である1910年代の米国社会の暗部描写はおよそコージー派のイメージとは程遠く、人物描写も会話も明るいところはほとんどありません。過度に重苦しくはありませんが気楽に読める作品でもありません。20章の終わりでジェインが「誰がノリー・ニューサムを殺したのかがわかっただけでなく、それを証明する方法もいくつか思いついた」と述懐しているのでこれは意外な本格派推理小説の掘り出し物かと期待しましたがその後に続く推理説明は物足りず、結構自白に助けられてました。

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