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ミステリの祭典

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EQMM日本語版 1959年10月号 <40>
ロバート・ブロック特集

作家 雑誌、年間ベスト、定期刊行物
出版日不明
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 弾十六
(2020/04/11 22:59登録)
表紙はクロード・岡本の抽象画、目玉焼きがセンターにある何かの食べ物風? 裏表紙の広告は早川書房 グレアム・グリーン選集の第1回発売。(どこにも早川書房以外の広告無し… 営業苦戦中か?)
秋の特大号。定価150円(地方155円)、208ページ。
カットは金子 三蔵と真鍋 博。ロバート・ブロック特集で3篇収録。
他にもレックス・スタウトやH・C・ベイリーの中篇を収録、ビッグ・ネームばかりの巻。
書庫にあるハメット作品を初出順に読む試みの一環です。
まだ途中ですが、全体の暫定評価は5点として、短篇小説を読んだら追記してゆきます。
収録された小説は13篇。初出はFictionMags Index調べ。
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⑴ Object Lesson by Ellery Queen (初出This Week 1955-9-11 as “The Blackboard Gangster”)「実地教育」エラリイ・クイーン 青田 勝 訳
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⑵ Itchy the Debonair by Dashiell Hammett (初出Brief Stories Magazine 1924-1 as “Itchy”) 「紳士強盗イッチイ」ダシェル・ハメット 森 郁夫 訳: 評価5点
ハメット第18作目の短篇小説。ノン・シリーズ。作者がオプものをどう考えていたか、という楽屋裏なのだろうか。
p15 二千五百ドル: 米国消費者物価指数基準1923/2020(15.13倍)、$1=1662円で換算して416万円。
p20 紳士強盗: 原語はgentleman crook。有名なのはRaffles(1898)やLupin(1905)と言ったところか。
(2020-4-11記載)
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⑶ To Be Found and Read by Miriam Allen de Ford (初出EQMM 1958-12)「探しだされ読まれるために」M・A・ディフォード 小笠原 豊樹 訳
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⑷ Second Honeymoon by Brett Halliday (初出EQMM 1959-7)「二度目の蜜月」ブレット・ハリデイ 田中 小実昌 訳
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⑸ The Unpunishable Murder by Hugh Pentecost (初出EQMM 1959-7)「罰せない殺人」ヒュー・ペンティコースト 稲葉 由紀 訳
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⑹ Fool’s Mate by Stanley Ellin (初出EQMM 1951-11)「好敵手」スタンリイ・エリン 田中 融二 訳
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⑺ Over My Dead Body by Anthony Gilbert (初出The Evening Standard 1951-6-19)「屍を越えて」アントニイ・ギルバート 高橋 泰邦 訳
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⑻ Cry Silence by Fredric Brown (初出Black Mask 1948-11)「静寂は叫ぶ」フレドリック・ブラウン 福島 正美 訳
ブラック・マスク誌のこの号は広告を含め全ページ無料公開、本作には挿絵1枚あり(画家名は記載なし)。
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⑼ Too Many Detective by Rex Stout (初出Collier’s 1956-9-14)「探偵が多すぎる」レックス・スタウト 井上 一夫 訳
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⑽ The Affair of the Zodiacs by H. C. Bailey (初出Flynn’s Weekly Detective Fiction 1927-11-19 as “Zodiacs”)「ゾディアックス鉱山株事件」H・C・ベイリー 宇野 利泰 訳
創元文庫『フォーチュン氏の事件簿』収録作品。なのでそちらでまとめて読む予定。
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(11) Enoch by Robert Bloch (初出Weird Tales 1946-9)「頭上の侏儒」ロバート・ブロック 都筑 道夫 訳
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(12) One Way to Mars by Robert Bloch (初出Weird Tales 1945-7)「片道切符」ロバート・ブロック 豊原 実 訳: 評価4点
ジャズ小説。主人公はトランペッター。ジャズメンなんて皆こーゆー感じ、という描写が陳腐。展開もつまらない。
p182 二ドル八八セント: 米国消費者物価指数基準1945/2020(14.37倍)で$2.88=3914円。切符の値段。随分お得。
(2020-4-11記載)
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(13) The Mannikin by Robert Bloch (初出Weird Tales 1937-4)「瘤」ロバート・ブロック 久慈 波之介 訳
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読み物は『反対尋問(日本探偵小説の匿名時評)』『探偵小説不作法講座 第四講』『黒いノート(松本 清張)12』『深夜の散歩14(福永 武彦) スイート・ホーム殺人事件』『隣の椅子(有馬 頼義)12』『ふたりで犯罪を(映画の話)』『探偵小説風物詩(中内 正利)』

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