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ミステリの祭典

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ポンコツ競走馬の秘密
ジョニー・フレッチャー&サム・クラッグ

作家 フランク・グルーバー
出版日2020年03月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2020/03/25 21:26登録)
(ネタバレなしです) 1942年発表のジョニー・フレッチャー&サム・クラッグシリーズ第6作のユーモア・ハードボイルドです。「はらぺこ犬の秘密」(1941年)と同じく2人が遺産相続に巻き込まれますが、今回の相続遺産は勝てない競走馬。売却したりはできない仕組みになっており、現金が欲しくばこの馬がレースで勝つしかないのです。ミステリーと競馬というと八百長試合がよくつきまといますが、有力馬がわざと負けることというのが相場なのに本書の場合は期待薄の馬が勝つことという話になり、この馬の本当の実力はどうなんだろうと気になります。最後に明かされる真相はかなり唖然とするもので、回りくどい犯行計画にしか感じられず推理説明がきちんとされていないのも残念です。「はらぺこ犬の秘密」と比べると謎解きの粗さが目立ちます。

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