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ミステリの祭典

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くたばれPTA

作家 筒井康隆
出版日1996年08月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 E-BANKER
(2020/03/08 21:05登録)
~風刺、SFからホラーまで、黒い笑いが全開のショート・ショート24編~
ということで、これぞ筒井康隆!って感じの作品に仕上がってます。
1985年の発表。

1.「秘密兵器」=この時代だと水原勇気当たりが影響してるのかな? 何回投げてもテキサスヒットって嫌だろうな
6.「酔いどれの帰宅」=何かおかしい?って思ってたら、そういうことなのね、という簡単なサプライズ。
9.「落語 伝票あらそい」=がめつい主婦ふたりが会話すれば、こういう結果を招きかねない・・・っていう教訓?
11.「2001年公害の旅」=「公害」と「郊外」を掛けてる? 非常に時代性を感じるなぁ・・・
14.「カラス」=医者はたいがいガメツイ!
15.「かゆみの限界」=もう! かゆいよ!
18.「猛烈社員無頼控」=もう死後だね、モーレツ社員なんて
20.「女権国家の繁栄と崩壊」=近い将来、こういう国家ができるんじゃないだろうか? 怖い!
21.「くたばれPTA」=作者って、こういう女大嫌いなんだろうな・・・
22.「レモンのような二人」 23.「200000トンの精液」=まあまあ下ネタです・・・

以上、ショートショートが23編。
1970年代に雑誌等に掲載されたショートショートをまとめたもの。
作者らしい皮肉の効いた作品が並んでる。
特に表題作には期待してたんだけど、どうもイマイチ・・・っていう感覚。

ふだんショートショートなんて読まないから、どうも感性が合わないというか、ふーーんという感想で終わった感が強い。こんなもんなのかな?
まぁ、作者が忍び笑いしながら書いてる様子が想像できて、その辺りは面白かったが・・・
時代性もあるかもしれないが、ちょっと肩透かしかな。

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