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ミステリの祭典

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サイコセラピスト

作家 アレックス・マイクリーディーズ
出版日2019年09月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 HORNET
(2020/02/24 17:54登録)
 著名な女性画家が写真家である夫を射殺した事件。事件後、女性画家は全く言葉を発しなくなった。心理療法士のセオは、彼女を収容する施設の求人広告を目にする。事件以降ずっと沈黙している彼女の口を開かせることができるのは、僕しかいない。そう考えたセオは施設の職員となり、願い通り女性の担当となってその口を開かせるべく診療に取り組む――

 読み終わってみれば、二つのストーリーを交互に展開させながら最後に意外な結びつき方をするという、最近よく見るパターンだったが、生真面目な心理療法士かと思われていたセオが次第に昏い部分を露わにしていく過程はなかなか面白かった。
 よく見るパターンとえらそうに言ったものの、結局は「そういうことか!」と見事に騙された(笑)

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