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ミステリの祭典

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DRY

作家 原田ひ香
出版日2019年01月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 HORNET
(2020/02/11 16:59登録)
 北沢藍は上司との不倫が原因で夫と別れ、十年ぶりに実家に戻った。だが男にだらしない母と、がめつい祖母は相変わらずで、刃傷沙汰まで起こして事件になっていた。その沙汰を治めたのは、隣に住む藍の幼馴染、馬場美代子。彼女は祖父の介護に尽くす孝行娘として近所でも評判だった。ところが、十年ぶりに美代子との親交を深めていく藍は、彼女のおぞましい秘密を知り、愕然とするー

 想像するとぞっとするような話だけど、昨今の驚愕するような事件を見ていると、あながち小説上の絵空事とは言い切れないかもしれない…と思ってしまった。
 生活に困窮しながらも一応人並みの常識や倫理観をもっていた人間が、少しずつ麻痺していく様子が描かれているが、現実の犯罪者もこんな感じなのかもしれない。

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