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ミステリの祭典

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霊峰の門

作家 谷甲州
出版日2009年08月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 小原庄助
(2020/02/04 10:34登録)
輪廻転生を題材に奈良から幕末までを描く伝奇ロマン。貴人の身代わりに殺される「影」一族の佐堤比古と恋人・皐月女の時空を超えた愛を縦糸に「影」を独占しようとする一言主と佐堤比古たちの果てしない闘争を横糸に進んでいく。
輪廻転生は、下手に扱うと死んでもやり直せるという部分だけが強調され、命の軽視になりかねない。だが、本書は、乱世に最も必要とされる「影」を主人公にすることで戦争の悲劇を丹念に描くとともに、どんな時代も変わらない愛の普遍性をテーマにしている。それだけに生きることの大切さ、死の持つ意味が実感できるはずだ。

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