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ミステリの祭典

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悲願花

作家 下村敦史
出版日2018年12月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 HORNET
(2020/01/18 14:50登録)
 幸子は幼い頃、両親が行った一家心中で唯一生き残ってしまった。暗い過去を抱える中、両親の墓参りに行った折に出会った女性。それは、自分とは逆に、一家心中で生き残った「親」の立場の人間だった―。

 後半、両親を追い込んだ金融業者と再会し、そこから一家心中の真相が明らかになる。「被害者」「加害者」とは何かをテーマにした作品後半は読み応えがあり、読後感もよかった。
 ゼロシリーズとは違った作者の魅力を味わうことができた。

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