home

ミステリの祭典

login
SPEEDBOY!

作家 舞城王太郎
出版日2006年11月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 メルカトル
(2020/01/08 22:35登録)
孤独だからいいんだ。孤独だからこそ速くなれる」。友人、家族、町、世界、そして愛―すべてを置き去りにして鬣の生えた少年スプリンター成雄は速さの果てを追う。そこに何があった?何が見えた??―誰がいた???疾風怒涛、音速も超え、すべての枠を壊しマイジョウオウタロウの世界は、限界の向こう側へ。
『BOOK』データべ―より。

何となく読み始め何となく読み終わりました。途中まで長編と思い込んで読んでいましたが、違和感を覚えAmazonを見てみたら連作短編集とのこと。どおりで主人公がとにかく足が速いことを除いて、登場人物の設定や物語の背景などが異なっているはず。訳が分かったような分からないような、オチがあったりなかったりして、結局深読みは出来なかったですね。

部分的に面白いところもありますが、果たして作者が何を意図して描いたのか、理解が及ばないことが多すぎてどう評価して良いのか見当が付きません。これも舞城王太郎の世界なのでしょう。しかし、少なからず読者に対して不親切じゃないですかね。ミステリじゃないのだから余計な説明は不要とでも考えたのかな。だとしても、もっとページを割いていいから色々な「その理由」を書けよと思います。

1レコード表示中です 書評