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ミステリの祭典

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ミステリの名書き出し100選

作家 事典・ガイド
出版日2006年12月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 蟷螂の斧
(2019/12/25 21:00登録)
35人の評者(評論家や翻訳家)による選出。まず海外作家100人を選出し、その著作の中から名書き出しを選ぶという方法です。よって純粋な意味での百選ということにはならないような気がします。全体的にハードボイルド系、冒険ものが多い?。未読のものが多いのでそんな気がするだけかも・・・。マイベスト10は下記の通りとなりました。( )内はマイ評価点

①夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった。
②パリは4月である。雨もひと月前ほど冷たくはない。といって、たかがファッション・ショーを見るために濡れて行くのには寒すぎる。 
③バーボンをダブルで二杯ひっかけたジェイムズ・ボンドは、マイアミ空港の搭乗ラウンジにおさまって、生と死について考えていた。 
④外は、あったかい、なやましい夜だ。そして、アパートの部屋では、あったかい、なやましい金髪女がまっているのに―。
⑤彼女がはいってくるのが見えた。それに気づかずにいるほうが難しかった。 
⑥「フェルナン、おねがいだから、すこしじっとしていてちょうだい」
⑦午前二時五十分、ウェルズの町はグッタリと暑気の中に沈潜していた。 
⑧その声はしずかで、微笑みを帯びていた。
⑨わたしは一人の男を殺そうとしている。
⑩計画はまことにうまく進捗していた。おそろしく見事に運んでいた。

①「幻の女」ウィリアム・アイリッシュ(8点)
②「深夜プラス1」ギャビン・ライアル(8点)
③「007・ゴールドフィンガー」イアンフレミング(8点)
④「死体置場は花ざかり」カーター・ブラウン(未読)
⑤「八百万の死に ざま」ローレンス・ブロック(未読)
⑥「悪魔のような女」ボアロー&ナルスジャック(6点) 
⑦「夜の熱気の中で」ジョン・ボール(6点) 
⑧「狙った獣」マーガレット・ミラー(8点) 
⑨「野獣死すべし」ニコラス・ブレイク(8点)
⑩「死の接吻」アイラ・レビン(7点) 
評論の中で面白そうな作品が10冊程度見つかりましたので、順次手にしてみたいと思います。

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