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ミステリの祭典

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夢見る帝国図書館

作家 中島京子
出版日2019年05月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 八二一
(2019/12/25 20:32登録)
明治に建てられた帝国図書館の歴史と、一人の女性の歴史を重ねて描いた小説。福沢諭吉によって設立が提唱されたものの、戦争のたびに予算が削られたり増築が止まったりという図書館史が興味深い。面白いのは図書館の視点でつづるという手法。訪れる文豪たちを図書館がいとおしく眺める描写が実にいい。図書館は何のためにあり人は何のために本を読むのか、読むうちに自分なりの答えが見つかるはず。

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