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ミステリの祭典

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病の世紀

作家 牧野修
出版日2000年08月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 メルカトル
(2019/12/24 22:43登録)
人体を発火させる黴、口腔に寄生し人を人肉喰いに走らせる蠕虫、そして性交渉で感染し、人を殺人鬼に変える「666」に似た形体の謎のウイルス。街に解き放たれた病原体は、黙示録が預言した終末へのカウントダウンなのか―。人々を恐怖に陥れる巨大な陰謀とは?そして立ち向かう孤独な医師の決断とは?バイオテロをも予見した、牧野ホラーこれぞ最高傑作。
『BOOK』データベースより。

おいおい、クリスマスイブという聖なる夜に豪く不気味なタイトルだなあ、縁起が悪いぜ。
ちょっとお待ちください。クリスマスイブって単なる降誕祭の前夜ってことでしょ。私には関係ないですね、私はクリスマスだろうが正月だろうが、ガンガン人が殺される小説の書評を書きますよ。

とまあ、水増し感満載なわけですが、本作なかなか良く出来てはいます。ホラー、サスペンス、アクション申し分ありません。文章も上手で人間も描けています。しかし、どこか吹っ切れない印象ですぐに内容を忘れてしまいそうな予感がするんですよね。そういう小説って結構ありませんか。
まあそれはそれとして、この作品はクリスマスに全く無関係という訳でもありません。ある陰謀により、日本に様々な病原菌による疫病が発生し、次々と奇怪な事件が起こる物語ですが、そこに通底しているのが○○なんですね。読めば分かります。でも牧野修って誰?という方も多いと思いますので、このサイトでは私だけ読んでいれば良いですよ。そこまでお薦めはしません。

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