home

ミステリの祭典

login
レームダックの村

作家 神林長平
出版日2019年11月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点 虫暮部
(2019/12/19 10:54登録)
 巫女。ムラオサ。穢れたら埋められる。受け入れを拒否されたら生きて出られないよ……ホラー系ミステリのような導入部だが、間違いなく神林長平の長編SF、しかも『オーバーロードの街』に連なる作品である。比較的きちんとまとめて終わっている、と思ったら続きがあった。
 タイトルが内容をそのまま示している。街(都市圏)がああいうことになっている時、田舎の村では何が起きるか。様々な思惑が絡み合い、国家論が右往左往し、ラストは結構な力技に呆然。そして話は全然終わっていない。人類はどうなるのか?

1レコード表示中です 書評