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ミステリの祭典

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消えた少年
ススキノ探偵<俺>シリーズ

作家 東直己
出版日1994年10月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2019/12/13 23:19登録)
ススキノ探偵シリーズ第3作。前2作に対する「冗長でふざけた文」(大泉耕作さん)、「調子に乗った、おちゃらけ気味の主人公」(Tetchyさん)といった評に、うんざりさせられることを覚悟して読み始めたのでしたが、本作はそれほどとも思えませんでした。確かに後の畦原探偵ものと比べるとコメディ色が強いところはありますが、これくらいなら個人的には問題ありません。後に消えることになる中学二年の少年と『遊星からの物体X』(小説発表時期から考えると古い映画です)を見た後、映画について語り合ったりするところなど、楽しめます。
しかし本筋の事件はかなり異常で、さらに犯人は驚くほどとんでもない人間でした(正体が意外という意味ではありません)。クライマックスのアクションはほとんど無茶苦茶なハードさです。途中チンピラたちとの追跡劇を入れるための設定など、かなり無理やりなものも感じますが、とりあえず。

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