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ミステリの祭典

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風の海 迷宮の岸
十二国記シリーズ

作家 小野不由美
出版日2000年04月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 バード
(2019/11/27 19:17登録)
2冊目の十二国記シリーズ。「月の影 影の海」から4ケ月半も空いてしまった。(こんなに空けるつもりはなかったんざんすけどねぇ。)

今回は北東の国 戴 の麒麟が主人公。幼少期を蓬莱で育ったゆえに麒麟として未熟な泰麒の心情がストーリーの肝なのだが、少年の心の葛藤を覗く話としては良くも悪くも当たり障りがない物語という印象。ただし、物語終盤の王を選ぶシーンのこの後どうなってしまうんだ感と最終的な顛末は、十二国記らしさが出ていて良い。
綺麗な起承転結もので、この読みやすさは流石小野さん、という作品。インパクトの大きさは「月の影 影の海」の方が上なのに対し、本作の方が万人受けしやすいストーリーと思う。

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