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ミステリの祭典

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クォンタム・ファミリーズ

作家 東浩紀
出版日2009年12月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 糸色女少
(2019/11/24 18:48登録)
物語の発端は2007年。T大学人文学部准教授で芥川賞候補作家の「ぼく」こと葦船往人のもとに奇妙なメールが届き始める。ぼくには子供はなく、年上の妻との関係もぎくしゃくしているのに、差出人は、2005年に生まれたあなたの娘だと名乗り、並行世界の2035年から通信していると告げる・・・。
「ぼく」のパートは「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を下敷きに村上春樹風のタッチで語られるが、娘のパートは、量子計算機の普及によりネットワークが別の現実からの干渉を受けている未来の話。量子脳計算機科学や検索性同一性障害など魅力的なアイデアを惜しげもなく投入し、グレッグ・イーガンやテッド・チャンに正面から挑んでいる。

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