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ミステリの祭典

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QED 憂曇華の時
QEDシリーズ

作家 高田崇史
出版日2019年11月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 makomako
(2019/11/20 20:10登録)
 QEDシリーズは再開したようで、新作が出ました。今回は長野の安曇野中心のお話。
 おなじみのタタル、ナナちゃん、そして小松崎君が勢ぞろいで、まさに本来のQEDシリーズです。
 お話は例によって殺人事件とタタルの薀蓄が交差することとなるのですが、今回はタタルの話がことに長くてくどい。
 私は日本史の薀蓄が好きなのですが(だからこのシリーズは欠かさず読んでいるのです)それでも今回はタタルの話はやたら長くて、はっきり言って事件との関連がとても考えられないものを強引に結び付けており、凡長である印象が免れません。作者を弁護すればより精緻な歴史考証がのべられているということとなりそうですが。
 今回は特にタタルがあまりに名探偵過ぎるようで、なんだか初めからすべての真相をお見通しな感じがあって、出来栄えはもう一つといった感じです。

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