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ミステリの祭典

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15歳のテロリスト

作家 松村涼哉
出版日2019年03月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 メルカトル
(2019/11/14 22:22登録)
「すべて、吹き飛んでしまえ」突然の犯行予告のあとに起きた新宿駅爆破事件。容疑者は渡辺篤人。たった15歳の少年の犯行は、世間を震撼させた。少年犯罪を追う記者・安藤は、渡辺篤人を知っていた。かつて少年犯罪被害者の会で出会った孤独な少年。何が、彼を凶行に駆り立てたのか?進展しない捜査を傍目に、安藤は、行方をくらませた少年の足取りを追う。事件の裏に隠された驚愕の真実に安藤が辿り着いたとき、15歳のテロリストの最後の闘いが始まろうとしていた―。
『BOOK』データベースより。

枚数の少なさと比例して中身が薄っぺらいです。そして文章が拙いですね。
手垢塗れの少年法をテーマに、加害者の家族、被害者の遺族両面から描かれていますが、いかにも浅い。参考文献を見るとそれなりに勉強したのは認められますが、それにしては通り一遍の事しか書かれていません。これまで出版された同じ少年法を扱った書物と比較するまでもなく、レベルが低いです。Amazonでは結構高評価ですが、信用できませんね。レーベルがラノベなので、読書量が少ない読者の評価だったのかもしれませんが、この程度で感心しているようでは底が知れていますよ。

大仰なタイトルだけに、スケールの大きいテロの連続やパニックに揺れる大都会にスポットが当てられるのかと期待していましたが、その辺りはほぼスルーされています。全然違うタイプの小ぢんまりしたサスペンスでした。
デビュー作も買ってしまったので読みますが、これは相当ハードルを下げざるを得ないでしょうねえ。

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