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ミステリの祭典

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遅すぎた殺人事件

作家 若山三郎
出版日1984年11月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 nukkam
(2019/09/30 21:23登録)
(ネタバレなしです) 1984年発表のユーモア本格派推理小説で、タイトル通り殺人事件の発生は物語の後半です。前半は間違い誘拐事件の謎解きを中心に進み、間違えて誘拐された(そして早々と解放された)浪人学生の梶田裕一と彼が惚れ込んでいる探偵好きの女子大生の町野由香が主人公です。裕一の思いつきレベルの推理を由香が修正していく展開はホームズ&ワトソンスタイルの典型と言えるでしょうが、困ったことに由香の推理だって実のところは思いつきレベルです。十分な証拠の検証もなく感覚的にこうであるはずと決めつけているだけで(それが正解という結果になるのですが)、推理好き読者が納得できる説明とは思いませんでした。

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