home

ミステリの祭典

login
ジーヴスの世界
森村たまき

作家 事典・ガイド
出版日2019年08月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点 弾十六
(2019/09/23 19:44登録)
愛に溢れた本。日本でも執事世界(正しくは従僕?)がポピュラー文化では意外と有名ですが(私が一時期大好きだったのはアニメ版『ハヤテのごとく』)この世界一有名な若旦那と従者コンビの世界を余す所なく描き切っています。(森村さんが精力的に翻訳する前は知る人ぞ知るPGWだったなぁ…)
ミステリ的にもピーター卿とバンター、バークリーの初期作品などに強い影響を与えているPGWです。探偵小説の黄金時代と重なる1900〜WWIIまでの英国文化を知るうえでも非常に有益な本になっています。
まだPGWの作品をほとんど読めてないので、実はネタバレが怖いのですが、でも魅力的な本なので一気に読んじゃいそう。もっとエドワード朝&戦間期の英国を紹介した本が出ると良いなあ。

1レコード表示中です 書評