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ミステリの祭典

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61年目の謀殺
倉原真樹シリーズ

作家 日下圭介
出版日1991年04月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2019/09/04 22:15登録)
(ネタバレなしです) 1990年に雑誌連載され1991年に単行本化された倉原真樹シリーズ第4作の本格派推理小説です。61年前の1929年に実際に起こった佐分利貞夫怪死事件を調べていたノンフィクション作家が殺されます。彼と口論していた同業作家が疑われ、そのアリバイ証人が真樹だったいう偶然はまだ目をつぶりますけど真樹までが佐分利事件に高い関心を持っていた理由はもっと明確にしてほしかったですね。現代の事件よりも61年前の事件の謎解きにやや重きを置いた感じですが、何しろ昔の事件ですからなかなか捗りません。おまけに佐分利事件の関係者と思われる人物が次々に謎の死を遂げていることが判ってきて、大がかりな事件の様相を呈しているのですが展開が地味過ぎてむしろ小ぢんまりした印象を与えてしまっています。しかし終盤近くになって新たな事件が起きると一気に劇的な展開となったかと思うと一気呵成に解決です。

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